失敗しないカメラの選び方
ダイビングハック多くのダイバーが何かしらカメラをもって潜る時代
今回はカメラに関するお話です。時代の進歩は著しいもので、現在は、インスタや致TikTokなど、動画や写真を個人が掲載するSNSも利用者が急増しました。それに伴って、スマホのカメラ機能も飛躍的に向上し、いたるところで多くの方が動画や写真を撮影しているシーンに遭遇しますね。昔はカメラやビデオを使う、なんていうのは、一部の人を除いて、何かの記念の時か、旅行など、特別な時だけだったのに、と思うと、時代が変わったな、なんて思います。
ダイビングも同じです。私がダイビングを始めたころ(25年前くらい)はカメラを持っているダイバーは確かに少なくはなかったですが、今ほどではありませんでした。カメラの性能だって、今に比べればはるかに劣るものでした。小さな生物を取る時などは、「ピントがあって映っていれば御の字」でしたし、そんなカメラでも、かなり高額だったことを覚えています。それが今では、ダイビングを始めたばかりの方が、数ミリサイズの生物を美しく撮影したり、今しか見れない、という驚きのシーンを手軽に動画で撮影したりすることができるようになっています。しかも、性能の向上に反比例して、「こんな高性能な写真や動画が撮影できるカメラが、こんなに手軽に手に入るんだ」という時代になっています。もちろん、インスタなどのSNSにそれらを投稿することだって当たり前の日常になりました。
カメラやビデオは面白い
今更ですが、カメラやビデオをもってダイビングをすることは面白いんです。目的をもって、ただ旅行をするのと、カメラやビデオを片手に旅行するのとではその面白さが違うのと一緒です。その時撮影した写真や動画はお土産です。山に入って、ただ歩いて帰ってくるのと、たくさんお土産のキノコや山菜を採って帰ってくるのとでは、その面白さが全然違うのと一緒です。水中のものは私たちダイバーが勝手にもって帰ってくることはできませんよね?でも想い出と写真や動画は持って帰ってこれます。また、それらのシーンを撮影しようとすると、「探す楽しみ」が新たに加わります。この「探す」をいう行為が人間は大好きです。普段カメラをもって潜っているダイバーが、何かの理由でカメラを持たずに潜ったら、「なんだかとてもダイビング時間が長く感じた」なんて話をよく耳にします。水中で被写体を探す、衝撃のシーンを探す、それらを撮影する、カメラやビデオがこんなに普及した時代ですので、ぜひ、水中での撮影の面白さを多くのダイバーに知ってほしいと思います。
カメラ選びの失敗のよくある例
私も今までカメラ選びで色々失敗したことがあります。失敗したのは、水没に弱いカメラを購入して、カメラを壊してしまって失敗した、とか、準備に時間と手間がかかりすぎるカメラを購入して、面倒になってしまい、全然使わなかった、動画を撮影しようとしてビデオを購入したら、写真と比べて後で見返すことが面倒で、結局全然撮影をしなくなった、などがそれです。その他に、どのカメラを購入するか調べてみても、どれが良いのか全然わからなくて、結局手を出さずに、後になって後悔してしまった、なんてこともあります。
私はこうして今のところ安定して撮影を楽しんでいます
今現在は、もっとこうしてみたいな、ああしてみたいな、は当然ありますが、私は撮影に関しては結構満足しています。そのきっかけになったのが、私の場合はオリンパスのTGシリーズとの出会いです。それまで私は他のメーカーのカメラを使用していましたが、とにかく水没して壊しての繰り返しでした。そのカメラが気に入っていたので、笑われてしまうかもしれませんが、8回買いなおしたんです。数か月に一回、速いときにはひと月の中で水没が原因でカメラを買いなおすのは、非常に苦痛でした笑。それが、オリンパスのTGシリーズと出会って止まりました。TGシリーズはカメラ自体が防水機能付きだったからです。また、TGシリーズは、ワイドも、マクロも、ご存じの方もたくさんいらっしゃると思いますが、顕微鏡モードというモードもついていて、数ミリ単位の生物の撮影も可能だったからです。今では、動画をもっとよく撮影したい、ということと、一眼レフカメラのように、マニュアルモードで作りこんだ写真が撮りたいという欲があり、その際にTGシリーズ以外の撮影機材が欲しくなることはありますが、それを除けば、TGシリーズに満足して撮影を楽しんでいます。
カメラ選びはまずここから
カメラ選びは悩めば悩むほど難しくなると思います。今の時代はたくさんの選択肢がありますので。そのため、初めてカメラを購入しよう、と思う方は、まずこの2択から入ってみてください。自分は写真が撮りたいのか、動画が撮りたいのか、です。
写真が撮りたいなら
おススメはオリンパスのTG7です。防水機能付き!水中モードがあり、ワイドも、マクロも、顕微鏡モードでミリ単位の被写体も撮影できます。もちろん動画も撮影できます。
動画が撮りたいなら
おススメはいくつかあります。以前はGoPro一択でしたが、現在は、insta360やAce Proなどのアクションカムも素晴らしいです。ネットなどで、それらの器材で撮影した動画を見ていただければ、それが十分伝わると思います。
一眼レフやミラーレス一眼は?
すでにコンデジなどで撮影をしていて、さらに、という方には一眼レフやミラーレス一眼に手を伸ばすことはお勧めします。ただし、こんな被写体の写真が撮りたい、と明確に決まっている場合です。一眼レフカメラでないと撮れない、美しい写真の世界がそこにあります。しかし、初めてカメラを使ってみよう、という方にはお勧めできません。一眼レフやミラーレス一眼を使う際には、同時に、外付けのストロボなども揃えなくてはいけなくなります。レンズも基本的に交換レンズなので、どんな写真や動画を取りたいかで用意するレンズも変わりますし、それに応じて、ハウジングも変わってきます。また、実際に購入しても、準備が大変、水中で撮影が大変、片付けやお手入れが大変、ということで、せっかく大金をはたいて購入したのに、と思いながら、なかなかどうして思うように撮影ができないと思います。もし、そんな中で水没してしまった、ぶつけて壊してしまった、などとなったら目も当てられません。
TGシリーズなどで、ストロボやリングライトも必要かな?と思ったら
まずは、単体で良いと思います。個人的にストロボやリングライトがなくても、十分に美しい写真や動画が取れると思っています。まずは単体で楽しんで、カメラに慣れた、となってから、ストロボやリングライトを検討して遅くないと思います。
最後に・・・撮った写真は?
今おススメしたカメラやアクションカムはすべて、専用のアプリがあります。とった傍からスマホにデータを移したり、編集したりができます。ぜひ、それらをSNSなどに投稿してみてください。新たなライフワークとして、水中で撮影した写真や動画の投稿が加わり、それを通じて、素晴らしい出会いが待っていると思います!