ダイビングで初めに学ぶ基本スキルは?
初心者ダイビングって難しそう?
ダイビングをまだしたことがない方の中には、ダイビングって難しそう、というイメージを持っている方も多くいると思います。また、ダイビングって危ないのでは?と思っている方もたくさんいると思います。ネットなどで、ダイビングは簡単!とか、ダイビングは危なくありません!なんていう情報もあると思いますが、残念ながら、それらは真っ赤なウソで、その多くは私たちダイビングSHOPの耳障りの良いセールスだったりするので注意が必要です。初めてのことをやるのだから、難しくて当然だと思います。周りが水であり、自然の中の遊びなので、危険があることも間違いありません。
そんなダイビングだからこそ、講習があります。車の運転と一緒です。車も、初めのころは難しいんです。ちゃんとできるようにならないと危ないんです。ダイビングも車と同じように、慣れてしまえば、難しいことはあまりなくなります。しっかりできるようになれば、安全とは言えませんが、その危険の度合いを急激に低くすることができます。
基本スキルってどんなスキル?
基本スキルとは、ダイビングをする際に、当たり前に行う、それができないと本当に困ったことになるスキルの事です。ダイビングをする際にどんなことができないと困るでしょうか?ダイビング当日の流れに沿って、ちょっと具体的に考えてみましょう。
まずダイビング前、「器材をセッティングする」、「ウェイトを準備する」、「ウェイトを装着する」、「器材を背負う」、「曇り止めをつける」、「出発前の準備点検をする」、「フィンを履く」、「マスクをつける」。
次に水中です。バディ同士で安全に潜降する、耳抜きをする。残圧の確認をする。中性浮力(簡単に言うと、バタバタせずにゆったりと中層に浮いて留まることです)を保つ。泳ぐ。止まる。バディ同士で安全に浮上する。ここから先は、トラブルの対応です。もしも○○が起こったら、という話し方をしながら考えてみましょう。もしも、呼吸源(レギュレーターといいます)が口から外れてしまったら、もしもマスクの中に水が入ってきたら、もしも空気の残量が少なくなってしまったら、もしもウェイトベルトが落ちそうになってしまったら、もしも使っている器材が故障してしまったら、、。もしもバディが疲れてしまったら、もしも足が攣ってしまったら。
これらすべてが基本スキルです。結構たくさんあるものだな、と思われる方が多いのではないでしょうか?これら一つ一つがしっかりできるようになると、安全で、快適なダイビングができるようになります。やることはたくさんあります。はじめはサポートしてもらう必要があるものもいくつかあると思います。ただ、ゆくゆくは自分のことは自分でできるようになろう、と思って何度も行ってみてください。はじめは意識しないとできなくて、時間もかかるし、失敗も多いし、二度手間、三度手間もあるでしょう。しかし、繰り返し繰り返し行っているうちに、「どうして初めのころはこんなことができなかったんだろう?」と思うくらい、どれも簡単にできるようになります。基本は本当に大切です。一つ一つのスキルが、しっかりできるようになってほしいと思います。