2017年08月11日 更新

「絞り」でガラッと雰囲気が変わる水中写真

ふわっとさせる?しっかり撮る?被写界深度をマスターして、プロのような水中写真を撮ろう!

パラダイス

ダイビングの休憩中。
スノーケルで飛び込んでみるとそこにはパラダイスが。
サンゴとチョウチョウウオ。まさに楽園です。
f13:1/320:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

こんにちは!MSOの田村です!

ふわっとした写真、がっちりした印象の写真。
色んな雰囲気の写真があります。
開放するとか絞るとか。はじめは良くわからないですよね。
絞り=F値ってやつです。

絞りで変わる被写界深度

被写界深度ってなんやねん?ですよねー。
これはカメラのピントが合う範囲のこと。
厳密に言うと合ってるように見える範囲のこと。
カメラに対して平行にピントの合う一定のラインがあります。
その前後をどれだけくっきりと写すか。ということです。

???

言葉では分かりにくいので実際の例で見てみましょう!

被写界深度「浅い」・・・開放

カメさんの顔面だけにピントが合っております。
バックのモノたちはボヤボヤですね。
AF Micro Nikkor 105mm F2.8D Nikon
f3.5:1/50:ISO400

via MSO東京店

被写界深度「深い」・・・絞る

違いは一目瞭然!
後ろにいてるのもどうやらカメさんぽい。
手前のカメさんの甲羅もはっきり見えますね。
AF Micro Nikkor 105mm F2.8D Nikon
f14:1/3:ISO400

via MSO東京店

F値が大きくなればなるほど、被写界深度は深く(ピントの合う範囲が広く)
小さくなればなるほど浅く(ピントの合う範囲が狭く)なるということですね!

●ふわっとした雰囲気の、前後のボケを強くしたい=F値を小さく(開放)

●できるだけ遠くまで写して奥行を出したい=F値を大きく(絞る)

もちろん使うレンズの種類によってボケ具合は違ってきます。
マクロレンズの方がボケが強くなります。
ピントもシビアになります。
上の写真は両方とも105mmマクロレンズで撮ったものです。

ではワイドレンズだとどうなるのでしょうか?

ワイド-絞り開放

シーサーです。
後ろに見えるのはローラです。
ローラふわっとぼやけてますね。
TAMRON AF18-200mm F3.5-6.3 XR DiII
f3.5:1/50:ISO400

via MSO東京店

ワイド-絞り強め

ローラがくっきり!
TAMRON AF18-200mm F3.5-6.3 XR DiII
f14:1/3:ISO400

via MSO東京店

写真の雰囲気がガラッと変わりますよね。
おもしろいほどに違います。
同じ環境、被写体でもこんなに違う写真になるのです。

ピントの合う”深さの幅”が「被写界深度」

これを意識します。

要はカメラに対してタテの方向でピントの合う幅、それが被写界深度。
これを上手く使えば写したいものだけを写すことができます。
例えば、写したいものが複数ある場合、それらを平行に並べるカメラアングルをとるのです。
・・・やっぱり、言葉にするとなんだかややこしいですね。

例えば、下図中の5角形と星形の両方にピントを合わせたいとします。

このポジションからだと星形にピントが合わず、ボケてしまいます。
ちなみに赤くなってるのはピントの合ってるモノです。

被写界深度の範囲内に写したいモノを入れてあげれば良いので。
カメラのポジション、アングルを変えてあげると…
はい!星形も被写界深度範囲内に収まりました!
これで両方にピントが合いますね!

我ながらとっても分かりやすいですね。
絞りの数値(F値)でこの被写界深度の幅を調整するのです。

【マクロレンズ】図鑑写真なら絞る!メルヘンチックなら開放!

いわゆる図鑑に載っているような写真を撮るならある程度絞ります。
その方が全体にピントきてきっちり写せますよね。

逆にふわっとメルヘンチックに撮るなら開放です。
顔だけにピントを合わせて、あえて体はぼかしたり。
開放で撮ると周りの環境もボケます。
かわいい魚だけど生息環境が汚い、とかただの砂地だったりすると
ボケを強めにした方が魚がより強調されます。
また実際にはあまり綺麗でなく環境でもぼかすことによって綺麗に見えたり。

砂地のニュウドウダテハゼ幼魚

生息環境が砂地であまり綺麗ではないので。
後ろをボカシて顔だけにピントを。
こいつ自身は綺麗やしめっちゃかわいいのです!
f6.3:1/80:ISO200

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

イソギンチャクもボカシて色鮮やかに

ピントの合ってる一個体以外をボカシてみました。
この個体だけがより強調されます。
イソギンチャクもボカシて緑を綺麗に。
ふわっふわですね。
恥ずかしくなるぐらいにふわっふわ。
f3.3:1/250:ISO100

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

【ワイドレンズ】絞って奥行を表現!

それが、ワイド写真のセオリー。
この奥行がワイド写真の醍醐味とゆうかおもしろさでもあると思います。

フィッシュボール

ミートボールではなくフィッシュボール。
プランクトンを食べに集まっています。
こうゆうときには、ここにマンタが…ふふふ。
がっちり絞ってできるだけ多くのグルクンを写してみました。
f10:1/80:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

次の写真は奥行ありますよー。
覚悟してくださいねー。
いきますよーいきますよー。

どんっ!!

奥行っぽい。奥行あるっぽい。

奥行感じますか?
奥行あるーーーーーーて感じの写真ではないですか?
ドロップオフのイソギンチャクとハナビラクマノミ。
f9:1/80:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

絞りを駆使して自分好みの雰囲気に…

そんな具合で自分の好きなテイストの写真ができあがるわけです。

「絞り優先モード(Aと表記されてます)」で撮る場合には
絞りを自分で決めればカメラが勝手に適正露出に合わせてくれます。
楽チンなのですが、例えば、あまりに絞りすぎると、、、
露出のバランスを取ろうとしてシャッタースピードが遅くなりすぎます。
シャッタースピードが遅いと、写真がブレてしまうことも。

そうなんです。シャッタースピードとのバランスが重要になってきます。
極端に絞りたいときや、開放したいときにはマニュアル(M)がベターですね!

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y-suzuki