2017年07月14日 更新

あなたはどっち派?ワイドとマクロ

ワイドとマクロって何?水中写真用語解説

こんにちは!MSOの田村です!

水中写真でよく聞くワイドとマクロってなに?
なんとなーく分かるけど、よくわからない。
ふむふむ。そうですよねー。
ダイビングでは、撮る被写体によってワイドとマクロを区別しています。
もしくは使うレンズによって、ですね。

ワイド写真

広角に撮る写真のことだろうな、とは言葉から察しがつくでしょう。
実際に使うレンズとしては、もちろんワイドレンズです。
水中では超広角のフィッシュアイレンズを使っている方が多いですね。
群れやマンタやサメなどの大物生物、地形を撮ることを指す場合がほとんどです。

マンタの群れ

マンタはプランクトンを捕食します。
これもそんなシーン。
大きな口を開けてプランクトンを捕食中のマンタ達。
大迫力ですよ!
Ai AF Nikkor 20mm f/2.8D
f7.1:1/100:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

ナポレオンフィッシュとダイバー

人懐こいナポレオン。
を撮るダイバー。
を撮りました。
Nikon 10.5mm f/2.8G ED DX Fisheye
f13:1/8:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

画角が広い分、余計なものが入らないようにしたいところです。
また構図やアングルもいろいろと遊べます。
動きのある被写体が多いので瞬時に構図をイメージする必要がありますね。

マクロ写真

マクロ=巨視的という意味です。
しかし実際には小さな生物を撮ることを指します。
・・・?どうゆうこと?
小さな生物を巨視的に、つまり画面いっぱいに撮るという意味です。
それが小物を撮ること全体の意味として使われております。
レンズで言うと60mm~100mm、105mmぐらいがいわゆるマクロレンズと呼ばれます。

アカネハナゴイの大あくび

アカネハナゴイのあくびの瞬間。
バックを黒抜きにすることでより鮮やかに。
ちなみにこれ、昼間ですよ。
カメラの設定次第ではこんな写真も撮れます。
AF Micro Nikkor 105mm F2.8D Nikon
f10:1/200:ISO200

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

小さな生物もこれだけ画面いっぱいに撮ると表情が写せます。
魚の表情や生態、綺麗な体色。
周りの環境を活かして様々な画作りができます。
そんな小さな世界を切り撮れるのがマクロ撮影の魅力ですね。

カンザシヤドカリsp.

穴から顔を出すカンザシヤドカリ。
イバラカンザシや光の当て方でカラフルに。
実際の大きさは5mmぐらい、かな?
とにかくちっちゃいんです。
AF Micro Nikkor 105mm F2.8D Nikon
f4:1/200:ISO100

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

ワイドマクロ

小さな生物をワイドに撮ることをワイドマクロと言います。
うーむ、ややこしいですねえ。
では大きな生物をマクロレンズで撮るとマクロワイド?
それは聞いたことがありません。

ともあれ、ワイドレンズで小物を撮るのもおもしろいのです。

ハナビラクマノミ

ワイドマクロの代表。クマノミの仲間。
イソギンチャクという環境もあり、ついつい撮りたくなってしまいます。
Nikon 10.5mm f/2.8G ED DX Fisheye
f4:1/250:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

オレンジフィンアネモネフィッシュ

ミクロネシアの固有種。
パラオ、ブルーコーナーにて。
Nikon 10.5mm f/2.8G ED DX Fisheye
f9:1/200:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

あれ?なんだかクマノミの写真ばっかりになってしまいましたね。。
個人的に好きなのもありますが、動く範囲が狭いので撮り易いのです。

狙う被写体や撮りたいイメージによってレンズの画角が違ってきます。
コンパクトデジカメでもズーム具合やモードが変わってきます。

あなたはワイド派ですか?マクロ派ですか?

関連する記事 こんな記事も人気です♪

【ワイド撮影】2つの世界をひとつの写真に!半水面写真。

【ワイド撮影】2つの世界をひとつの写真に!半水面写真。

半水面を撮る際のコツをご紹介します!

| 93 view
水中写真のマストアイテム「ストロボ」を使いこなす!

水中写真のマストアイテム「ストロボ」を使いこなす!

ストロボの当て方で無限の可能性!あなただけの写真表現を

| 9 view
「絞り」でガラッと雰囲気が変わる水中写真

「絞り」でガラッと雰囲気が変わる水中写真

ふわっとさせる?しっかり撮る?被写界深度をマスターして、プロのような水中写真を撮ろう!

| 4 view
ホワイトバランスで格段に変わる水中写真!

ホワイトバランスで格段に変わる水中写真!

ホワイトバランスで色を操り、自分だけの世界を表現する

| 1 view
バディをカッコよく撮ってみる!

バディをカッコよく撮ってみる!

水中の雰囲気や規模が伝わりやすい!withダイバーな写真たち。

| 8 view

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

y-suzuki