2017年07月14日 更新

水中写真のマストアイテム「ストロボ」を使いこなす!

ストロボの当て方で無限の可能性!あなただけの写真表現を

パラオ シャンデリアケーブ

パラオ名物の水中鍾乳洞。
ライトの当て方によって表情を変える景色が
幻想的です。
f2:1:ISO800

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

こんにちは!MSOの田村です!

さて、水中では色が失われます。
特に赤系の色は浅い水深でも出にくいものです。
撮ってるときはきれいだなー鮮やかだなーと感じることもあるのですが。
あとで写真を見直してみると、あれ?なんか青一色。。。みたいなこともあります。
そこで、ストロボの出番です!
ストロボとはフラッシュのこと。
外部に接続するフラッシュですね。外部ストロボって言ったりします。
これが水中写真ではかなり重要なものなんです!
ちなみに動画の場合はライトになりますね。

海中での光の吸収の変化
via matome.naver.jp

あなたは何灯派?

おれ、14灯派。

これはちょっとやりすぎ。

via www.inon.co.jp

とにかくひとつでもあった方が良いのがストロボ。
1灯だと影ができやすいので、理想は2灯以上です。
逆に言えば、陰影をつけた写真にしたいときは1灯が良いでしょう。

アオウミガメ

ストロボ1灯で撮るとこんな感じ。
これはこれで、個人的には嫌いじゃないです。
f14:1/80:ISO250

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

タイマイ

こちらは2灯で撮ったもの。
左側にも光がまわってます。
f16:1/80:ISO100

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

各メーカーから色んなタイプのものが出ています。
発光量が違ったり、機能がたくさんついていたり、拡張性があったり。
基本構造は同じなので自分の用途に合ったものを選びます。

INON S-2000

田村のおすすめはこれ。
小さいのに十分な光量。
軽いし水中での撮り回しがGOODです。

via www.inon.co.jp

ストロボポジション

ストロボをどうやって当てるかも重要です。
例えば真っすぐ正面から当ててしまったり、被写体との距離がありすぎると
ハレーションが起こりやすくなります。
水中のごみに光が反射してしまうのです。

ロウニンアジ

白くポツポツなってるのがハレーション。
f11:1/80:ISO400

via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY

ロマンチックに言うと、雪が降っているようにも見えなくもない。
これもうまく使えばおもしろい表現ができますね。
雪景色の中のサメとか大雪の中のハゼとか。

色々試しながら感覚を掴んでいきましょう!

とは言っても、やはり感覚的な部分があるのも事実。
自分のイメージ通りに光をバシッと当てられるようになると気持ち良いです。
それがなかなか難しいのですけれども。
こう当てたらどうなるだろう?このぐらいの光量だと?
ストロボの設定もいくつかあったりするので色々試してみましょう。

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