今さら聞けない!?水中写真でも、陸上写真でも、基本中の基本「露出」。露出次第で魚も、彼女も、魅力的に撮れる!
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ペリリュー、イレズミフエダイ
パラオ春の風物詩。
via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY
産卵時期になると群れ、多いと10万匹にもなるとか。
普段は水深数百メールに生息するお魚です。
ペリリューは流れが速く上級者向けのポイント。
スキルアップして是非!
f7.1:1/250:ISO400
こんにちは!MSOの田村です!
露出について。
えーーー!基本、きほん、き・ほ・ん!
なんて言われると、今さら聞けませんよね…
でもそこは「ゼロからはじめる水中写真」なので。
まとめてみました!
露出で決まる写真の明るさ
まず、露出とは撮影時に取り込まれる光の量のことです。
つまり写真の明るさがこれで決まるのですね。
その環境、状況に合った露出を【適正露出】といいます。
適正より光の量が多ければ【露出オーバー】で明るい写真に。
少なければ【露出アンダー】で暗めの写真となります。
露出を決める「絞り」と「シャッタースピード」
上記が露出を決める2要素です!
この2つの設定で撮れる写真が大きく変わるのです。
また、このバランスによって適正露出を得ます!
絞り
まずは絞り。
レンズには絞り羽根というものがあります。
これによってレンズを通過する光の量を決めるのです。
この絞り羽根をどの程度閉じるのか、もしくは開いた状態で撮るのか。
これによって【取り入れる光の量を調整】します。
絞り羽根が閉じる設定(F値大きい)→取り込む光の量は(少ない)
絞り羽根を開く設定(F値小さい)→取り込む光の量は(多い)
となるわけです。
シャッタースピード
そしてシャッタースピード。
読んで字のごとく、シャッターを切る速度のことです。
1/80秒とか1/160秒とか。
これによって【光を取り入れる時間を調整】します。
シャッタースピードを速く(数値が大きい)→光を取り込む時間は(短い)
シャッタースピードを遅く(数値が小さい)→光を取り込む時間は(長く)
となります。
バランスが重要
適正露出を得るためにはこの2つのバランスが大事です。
例えば…
・絞りを開放する=シャッタースピードを速く
・絞りを絞る=シャッタースピードを遅く
そうすれば適正露出が得られるはずです。
もちろん、(ほどほどの絞り=ほどほどのシャッタースピード)もそうですね。
ほどほど、ってなんやねん!ですが…
絞りを開放してシャッタースピードが遅ければ露出オーバーとなります。
明るすぎる写真ですね。
逆に、絞りを絞ってシャッタースピードが早いと露出アンダーで暗くなります。
そのちょうど良いところを探すのです。
【番外編】ISO感度を上げて暗い場所でも撮影可能!
暗い場所での撮影の場合、どうしても露出がアンダーになることも。
また適正露出を得るためにシャッタースピードを遅くして写真がブレてしまったり。
そんなときにはISO感度の設定を上げます。
100・125・160・200・250・・・・6400。
カメラにもよりますが、設定に結構な幅があります。
数字が大きいほど高感度となり、高感度=光を感じる感度が良いとなります。
つまり適度なブレない程度のシャッタースピードでも適正露出が得られるのです。
ただ弱点も。
ISO感度が上がると、ノイズが出て画質が粗くなります。
ですのでむやみに上げることはNGです。
無論、ISO低感度の方が画質は綺麗ということになります。
ただ、最近の高級機になると高感度でも十分綺麗だったりします。
最新のカメラでISO超高感度の10万越えの機種なんかも。
手持ちで花火とか星空撮影ができるんですって。
すんごいっすよね。
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星空と天の川
星空撮影は基本三脚を使っての撮影がベターです。
via YUSUKE TAMURA PHOTOGRAPHY
これを手持ちでできるぐらいの高感度ってすごいです。最新高級機は。
私のカメラは最新ではないので…もちろん三脚使用です。
これ以上感度を上げるとだいぶザラつきが目立ってしまいます。
f2.8:30秒:ISO2000
水中での設定は?
ちなみに。
私の場合、水中では以下の設定にしています。
マクロレンズ使用時→ISO100~200
ワイドレンズ使用時→ISO400
よほど特殊な環境下でない限り、基本は固定で撮っております。
ナイトダイビングでもストロボとターゲットライトがあれば問題なしです。
ローラで見る露出の違い
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はじめまして。ローラです。
MSO東京店のイメージガールです。
via MSO東京店
シャイなのであまりしゃべりません。
皆様に格好良く器材のご紹介をしています。
そんなローラに協力してもらって露出の違いを見てみることにします。
よろしくお願いします。
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露出オーバー
ローラーーーーーーー!!!!!!!!!
via MSO東京店
ローラは露出オーバー気味で撮ったほうが魅力的に写ることが分かりました。
ありがとう。ローラ。
絞りとシャッタースピードの特性を活かす
シャッタースピードを速いめに設定したい!そんな場面もあるでしょう。
でもその分、絞りは開放気味にしなくてはなりません。
めっちゃ絞って撮りたいときには、シャッタースピードを遅くしなければ
十分な光の量が取り込めません。
では、絞りの開放具合で何が変わるの?
シャッタースピードでどんな違いが?
それはまた別の記事でご紹介していきますね。
「絞り」でガラッと雰囲気が変わる水中写真 – MSOダイビングマガジン
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ふわっとさせる?しっかり撮る?
絞りについての記事です。