2024年03月21日 更新

海の中の流れの種類は?流れは何によって発生する?

海流は常に変わるので柔軟な対応が求められがち。 『流れ』:大きく分けると、海流と潮流がある 海流は、黒潮や親潮というような名前で知られています。ご存知の方もいらっしゃるのでは。ほぼ一定で、流速が速く、流れの幅や長さがグロ […]

海流は常に変わるので柔軟な対応が求められがち。

『流れ』:大きく分けると、海流と潮流がある

海流は、黒潮や親潮というような名前で知られています。ご存知の方もいらっしゃるのでは。
ほぼ一定で、流速が速く、流れの幅や長さがグローバルな規模のものを表します。(地球規模)
潮流は小規模でどちらかと言えば、地域的な流れです。いろんな要素が重なって潮流が生まれる
のですが、そのメインは潮の干満によるものなので、ダイビングでは、潮流=潮汐流と考えて
よいでしょう。

ここからは、潮汐流の話をしていきます。

満潮:潮が満ちて水位が高くなる時間帯

干潮:潮が引いて水位が低くなる時間帯

大潮:潮の干満の差が大きい

小潮:潮の干満の差が小さい

この干満のさには月と太陽の引力が関係しています。
太陽と地球と月が一直線上に並ぶ日(満月or新月)は太陽+月の引力が地球の海面を同じもしくは
真逆の方向に引っ張るので、干満の差が大きい大潮の日になります。
たいして、太陽と地球と月が直角の位置関係にある時(半月=上弦・下弦)は、太陽と月の引力の
相乗効果は小さくなるので、干満の差が小さい小潮まわりの日になるということです。

つまり、月の満ち欠けが変わっていくのに従い、潮の干満も周期的に変化していきます。

大潮(4日) ⇒ 中潮(4日) ⇒ 小潮(3日) ⇒ 長潮(1日) ⇒ 若潮(1日) ⇒ 中潮(2日) ⇒ 大潮(4日) ・・・・・

長潮というのは期間中、潮の干満がもっとも小さくなる日のことで、若潮は、周期で小さくなった
干満の差がまた大きくなり始める日(潮が最も若い日)のことを言います。

 (1020)

※大潮・干潮時の宇佐美ビーチ

 (1021)

※大潮・満潮時の宇佐美ビーチ

潮と流れの関係については、

大潮:(一般的に)流れが速い

小潮:(一般的に)流れが遅い

満潮時&干潮時:流れが緩やか

満潮と干潮の真ん中:流れが速い

ダイビングをするために特に考えたいのが、潮の干満の時間と流れの速さです。
ポイントによっては潮の干満によってエントリーの難易度が変わることがあります。
特にビーチエントリーの場合は重要です。
宇佐美のビーチダイビングでは、大潮の時間帯の時水位が非常に浅くなりエントリー・
エキジットがしずらくなりますので、注意しましょう!

また、干満の時刻を昨日お話しした風と共に事前にチェックしておくことで、流れの速さを
予測することができます。

流れを楽しむダイビングスタイルで、ドリフトダイビングがあります。

・ボートをアンカリングしない状態(ボートをロープで海底に固定しない状態)でダイバーがエントリー

・ダイビングポイント上を潮流に乗って流されながら探索

・予め決めてあるおおよその場所で浮上

・海上で待機していたボートがダイバーをピックアップ

リゾート(パラオや沖縄)では主流です。ドリフトダイビングのスキルを身に付けておくと
リゾートでの楽しめる範囲が広がります!

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